第6回(基礎編③) コミュニケーション論
日時:8月4日(土)14:00~17:00
場所:豊中市教育センター 教科教育研修室
講師:鈴木径一郎さん(大阪大学産学共創本部特任助教)
森本誠一さん(大阪大学産学共創本部特任研究員)
地域で活動していく上では、多様な背景をもった色んな方々と協力して物事を進めていく必要があります。そのためには、相互理解のためのコミュニケーションが欠かせません。第6回講座の講師は大阪大学の鈴木径一郎さん。演劇ワークショップを通して、グループ活動におけるコミュニケーションについて体験しました。
1.ウォーミングアップ「クリエイティブなコミュニケーションって?」
はじめに、鈴木さんから出ていた事前課題についてグループ内で話し合いました。
【事前課題】
1. クリエイティブ(創造的)とは?
2-1.地域の課題解決に創造性(クリエイティビティ)は必要ですか?不要ですか?
2-2.それはなぜ必要または不必要だと思いますか?
どのような意見が出たのかを共有した後、鈴木さんから次のキーワードの提示があり、簡単な説明がありました。
・ゆっくり急ぐ
・考えながらつくる
・足を引っ張る
2.グループワーク1
まず、最近感じた「ワタシの生き辛さ」についてグループ内で共有し、いちばん共感したテーマをひとつ決めました。
次に、脚本係を決めて、台本づくりを行いました。
ルールは「ワタシの生き辛さ」が選ばれた人以外は全員出演者になること。
台本づくりにあたっては、上記の3つのキーワードを実践しつつの取り組みとなりました。
3.発表1&レビュー
4つのグループによる「ワタシの生き辛さ」をテーマにした演劇が発表し、互いに感じたことや分かりにくかったところなどの感想を共有しました。
4.グループワーク2
1回目の発表を受けて、台本をつくり直しました。改めて、「ワタシの生き辛さ」が選ばれた人にヒアリングをしつつ、どのように表現すれば第3者に伝わりやすいか、意見を交換しながら作業を進めました。
5.発表2・講評
2回目の話し合いを踏まえて、再度発表しました。
1回目の発表で分かりにくいと指摘があったところを改善したグループ、1回目のつづきを作ったグループ、その人の「生き辛さ」をよりフォーカスしたグループなど、それぞれにグレードアップした発表となりました。
最後のふりかえりでは、冒頭に提示されたキーワードについて改めて説明があり、グループの中でコミュニケーションを取りながら、決まった時間内に目標をもって何かをつくり出してみた一連の作業や、今後のグループ活動にどのように生かしていけばいいのかなどについてコメントがありました。
←鈴木さん(左)と森本さんによるふりかえり